図書ボランティア

この春から図書ボランティアに申し込んで、月イチペースで1年生のクラスを「絵本の読み聞かせ」でまわっています。まだ発足して3年めなので、長女の学年の人が多く、しかも登録した人がお友達ばっかりで、絵本の情報交換がすごく楽しい(ほっとんどが「教えてもらう」側ですけどね、ははは)。


いやはや、自分んちの子どもたちには、殆どまったく読み聞かせなぞせず、当時は「なんだかおしつけがましいなぁ」とまで思っていたんだけど、幸い、長女はよく読むようになったし、長男も選ぶ本の偏りはあれど、ぼちぼち読んでいる、という状況。幼稚園のおかげも大きかったなぁと今にして思いますが。


長男の学年は、本当にきびしく抑えつけられている、って印象。読み聞かせに行くと、クラスごとの雰囲気がビミョウに違うんだけど、いずれにしても「びしっ!」という感じで...。今日、わたしが出かけたクラスは、あまりにも先生の厳しさが行き届きすぎて、先月「しーーーん」と静まりかえり、なんのリアクションもなくって、かえって読みにくかったし、読み手も楽しくなくって残念だった、ということだったので、ちょっと覚悟して本もセレクト。


まずは、ハロウィンにあわせて平積みになっていた本屋さんで買った本。


まじょのケーキ (あかね・新えほんシリーズ)


最初、読んだとき、ふわっと胸が温かく、かつきゅんとしたんだけど、子どもたちにはイマイチ!?だったのか、あまりリアクションなくってがっかりしつつ、続いて、こちらの...


とりどりのとり


この「とりどりのとり」は、ストーリーがなく、いろいろな(架空の)鳥が出てくるんです...だじゃれでね。ちょっとわからない言葉がベースになっているところも多いんだけど、だんだんとわかってくるかなぁ、みたいなね。途中で、かしこそうな女の子が「あ、だじゃれだー」といっていたので、これ幸い、次の本が読みやすくなったぞ、ということで、次々に2冊続けて読みました。


だじゃれすいぞくかんだじゃれどうぶつえん


ウチの子どもたちも大好きなんですけど、さすが!ってな感じで、だんだんとリアクションが...そのたびに「静かに」と先生が注意するのが気になったんだけどね。最後のほうは、いろいろな子どもが口々に反応していたので、ヨカッタヨカッタ。


たぶん「人の話を聞く」ってことがなかなかできない、というのがあって、すぐに注意するんだけど(それも「調教」のように厳しく!)、でもさー、せっかくの(絵)本を楽しむ時間じゃん。それも友達と一緒に。関係ないことやら、騒がしくて読み手の声がかき消されてしまうんだったらともかく、ちょっとした反応として、っていうのはだめなのかなぁ...ほんと「本質」が抜けてしまっているよね、人の話を聞く目的と、本を楽しむというものの、どうなんだろうかなぁ、ってさ。


おまけに、先月までは、机を下げて、前につめた形で子どもたちが座っていたんだけど、今日は通常の授業のように、机に座ったまま...それでは後ろの席の子どもたちは見えないなぁと思って、「後ろの子は見えないよね?」と声をかけるやいなや、先生が「耳で聞いて楽しむってことも大事だよ」って子どもたちに声をかけて...いやいや、それだったら、朗読するような本を選ぶって!絵本だからこそ、見えて欲しいなぁと思うじゃん...えっと、いちいち、いちゃもんつけて申し訳ないけど...。


小学校ってさー、って思うのは、こういうとき。この先生だって、わたしなんかよりもかなり年上のベテランの女の先生なんだよ。学級崩壊だとかいって、授業にならないっていうのは、長女のクラスでもって十分に見聞きしていますけど(<やれやれ)、だからといって、ただ単に「強制力」でもって習慣づける、っていうのはどうか、なんて、つい。別のクラスでは、読み聞かせの間、先生が机の間を巡回している、ということだし(なんだ、それは)。


あんまりいうと、結局のところ、これまでの生育、とりわけ家庭でのしつけ、みたいなところをつっこまれるから、これまたしんどい話になるんだけど、自分の話をきちんと聞いてもらう経験がたくさんあって、その心地よさというものを感じている子どもなら、人の話も聞くようになる、っていう話を園長先生から聞いたことを思い出したよ。これはわたし自身にも気をつけないと、ってことになるし、子どもによって「心地よさを感じる量や質」が違うから大変な部分もあるんだけど。


長男のクラスの先生も、年上のベテランの女の先生。外見も怖いほうなんだけど(ははは)、でもちゃんとわかってくださっている、っていうところがあって、クラスの子どもたちの性格もあるのかもしれないけど、ちゃんとしつけられている部分もありつつ、それなりにリアクションができていて、最後には感想を聞いてくれ、そのときも「はい!」「はい!」と手を挙げる子どもたちがたくさんいて、いいクラス、という印象で...自分んちの子がいるクラスなので、あー、○組でよかったなぁとも、つい思っちゃったけどさ。


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読み聞かせが終わって、教室を出たら、ちょうど長男のクラスの子たちがどこかに移動するらしく、廊下に出てきていた。長男があとふたりのお友達と3人で肩を組みながら歩いているので(それがまたかわいかった<親ばかだけど!)、つい「なんで肩を組んでんの!?」と声をかけたら、長男ではなく、別の子が「友達だからだよーー!」とな。なんだかすごくかわいくて、うれしかったなぁ...!!!ベルマークを取りに行ったり、読み聞かせもしたから、顔見知りの子どもも多くて、授業参観のときとかも、何人かの男の子から「あー、○○のおかあさんだ!」と、しつこいくらいに言われたりしたけど、ほんとかわいい。先生に負けずにがんばれよ、なんちゃって(最後に毒をば)。