「親業」


たまたま図書館で見つけて借りてきたのが、こちらの本。

わたしの周囲にも親業の講習会に出ている人が何人かいたり、気になるところではあったのだけれども...。
以前、ある人のことで悩んでいたときに薦められたのが「女性のための人間関係講座」。今は、それをベースにした改訂版が出ているらしい(↓)。

どちらの本も、親業*1の主たるアプローチ、「能動的な聞き方」「わたしメッセージ」「勝負なし法」が出てきて、なるほど、とは思う。つい「子ども」の立場で読んでしまうんだけど、確かに「能動的な聞き方」をされて、聞き出すような形になれば、ペラペラとしゃべっていたな、と思う(わたしも祖父とは、お互い機嫌がいいと、いろいろな話をしたものだった)。他人(大人)の人間関係ならともかく、子どもに対してはなかなかこうもいってられないところもあるし、そこを反省しつつ、かなぁ。


もうひとつ「これだ!」と思えないところとして、親業をやっている人と話した折、なんとなく「親業テク」そのまんまで対応されたことがあり、ちらっと本を読んだだけのわたしでさえ、「そういうふうに聞こうとしている」というのがわかってしまい、正直、がっかりしたことが。その人にとっては、ありのままの素直な返しだったのかもしれないけど、わたしが、その瞬間「あー、あのパターンだ!」と感じてしまい、話す気がなくなったのだった。


なにごとも「ものは言いよう」だと思うし、親子関係にしたって、子どもの年齢を問わず、言い方ってものがある、とは、十分にわかっていて、気をつけたいと思うんだけど、同時に、あまりにもそればっかりになっちゃうのもなぁ、と思う。基本的なところ、目指すもの、理想とする子ども像など、共感するところはいっぱいあるんだけど、ね。


わたしに何が足りなかったのか?といろいろ調べて感じたのは「自己肯定感」。それを子どもたちがもてるよう、親としてはどう接していくのがいいかを考え続けて、同時に、子どもにいかに、きちんと・しっかり・ちゃんと伝えられるかをあれこれやっていく中で、自ずと自分にはね返ってきたわけで...自分が今までフタをし続けてきたこと、自分の本心・気持ち、願望、そして、これからのこと...やっぱり状況や立場と折り合いをつけつつ、でも、十分に「自分を生きる」ことが、子どもたちに対しても大事なことなんだな、って思うようになったんだけどね。だからこそ、いっそうややこしくなっているのかもしれないけれど。

*1:親業訓練協会:http://www.oyagyo.or.jp/2007/index.html